日本国内には数多くの飲食店がありますが、私はそんな飲食店を巡るのが趣味です。単に美味しい食事を味わいたいというわけでなく、数多くの店の店舗内装を見て学びの空間にしています。
私は建築デザイナーとして20年間のキャリアがあり、国内だけでなく海外でもお仕事をしてきました。デザインといっても各店舗のコンセプトを重要視をしており、特にお気に入りは中華料理店です。
そこでここでは、私のお気に入りの横浜市にある中華店の店舗内装を詳しくご紹介をしましょう。
中華街として名高い横浜の中心地にあり、四川料理を専門に提供をされているところです。1990年に創業を開始しており、多くのメディアでも紹介をされました。
このお店のオーナーと最初にヒアリングをした際、限りなく現地の様子を店舗内装に反映をして欲しいと頼まれました。四川省といえば、毎年旧正月にあると大きな獅子舞が登場したり花火が打ちあがることでも有名です。世界遺産に登録をされている歴史的景勝地もあり、それらをインスピレーションで感じ取れるようにしました。
まず、店舗の顔となる玄関には計2つの獅子舞をイメージさせる灯篭をデザインしています。
実際にお客さんとして足を運ばれている方であればお気づきでしょうが、計24色の色で分けているのがポイントです。この配色は現地で幸運を招くといわれており、来店客にとって幸せが訪れて欲しいというオーナーの意向になります。
計250平方メートルの店舗内装には古来から伝わる朱塗りの壁をメインにしており、厨房の様子も見えるようにしました。中国では基本、ライブキッチンというスタイルが人気を博しているので、この点も採用をしたわけです。デザインの基本は保管の飲食店とあまり変わりませんが、色を主軸にした変更点を指示しています。
この店舗は私自身が手掛けた中では非常に優秀な作品で、これからも賑わいを見せる中華料理店であり続けて欲しいとおもっています。