店主目線ではなくお客様目線の店内内装を。自分の空間を感じると居心地が良い

何だか落ち着かないタイプのレストランというのは、たいてい店舗内装にあまりこだわりがなく、客席の配置が客目線ではなく店主目線になっているものです。というのも、レストラン内で働いている従業員の導線などを考慮した場合、どうしても機能的なデザインや家具の配置というものが決まってきてしまいます。また、客の回転を早くするための工夫も必要になってくることでしょう。

しかし、お客様の目線でのサービスということを重視した場合には、そのような配置とはまた異なる工夫が必要になってきます。食事をしている人の立場になってみれば、やはりスタッフが慌しく動いている様子を感じたくないですし、他の客との距離や視線の向きなども気になるのではないでしょうか。経済性や効率ばかりを重視してしまうと、このような客目線での店内デザインを見落としてしまいます。

しかし、居心地の悪いレストランには「また来たいな」とは思わないものですので、このような視点で店内内装を考慮することも大変重要なことでしょう。スタッフや他の客との距離感が適切で、たとえ狭くても自分の空間を確保しているように感じられるような場所は、居心地の良さを感じられるように思います。