商業施設内テナントへ移転による新装工事です。今回施主指定の設計プランで弊社は施工監理の案件です。

整形外科治療のほか特にリハビリテーションにスペースを広く取ったレイアウトになっています。院内は給排水配管のため25cm床あげをしたので入り口から緩やかなスロープをあがります。院内は段差無し、幅広引き戸、バリアフリートイレ、手すり設置。呼び出しのマイク、診察順番の表示モニター、精算機等弱電配線の配管も床下に縦横にわたっています。またレントゲン室は重い機器を設置するため鉄骨で櫓を組んだり、1枚約50kgの鉛板を天井や壁に貼ったりと、外側からは見えない部分での大変な工事過程がありました。内装デザインは明るい木目柄をベースに、医療法人のテーマカラーであるオレンジとブルーがポイントになっています。クロスや建具の一部に差し込まれたカラーは自然と活力が湧いてきます。50mに渡る長いスパンの壁を交互に並ぶ2色の窓枠がリズミカルに演出しています。リハビリ室側の窓はプライバシーに配慮しながらも閉鎖的にならないように柄デザインのシートをガラスに貼ってあります。外から動きの気配がわかります。

200坪規模となると工期も材料も桁違いです。折しもウッドショックや工場のロックダウンにより資材供給不足の真っ只中。使用する量が多いのでとにかく早め早めに資材を決定し業者さんの協力もあり何とか無事工期内で施工できました。

空きテナントが散見される商業施設が増えてるようですが、こうした商業施設内のクリニックは駐車場もあり買い物にも便利で今後も増えていくのではないでしょうか。

ご依頼内容:施工・監理
物件内容:RC造3階建て2階部 678.02㎡/205坪
竣工:2022年9月