リハビリテーションを目的としたデイサービスの新設です。

マシンを何台か設置して浴室も作りたかったのですが、広さの問題で浴室は不可となりました。
風呂を設置するにあたり排水配管のために床上げをすることが多くあります。
その場合は機能訓練室全体を床上げして段差をなくす、またはスロープを作ります。
室内のスロープ勾配は1/12が基準となりますが、20cmの床上げとするとスロープの長さは2.4mは必要となります。
条例によってですがスロープ幅を1.5mとると、3.6㎡(約1坪分)はスロープに面積を取られてしまいます。

機能訓練室の必要有効面積を確保しつつ、相談室・静養室・トイレ・事務室+浴室脱衣室+スロープをいかにコンパクトにレイアウトするかが難しくもあり設計の腕の見せ所でもあります。

今回は利用者さんの増員を見越しての有効面積を確保することを最優先に、その他のスペースは極限まで絞りました。とはいえ事務スペースには洗濯機や冷蔵庫も設置できています。
フロントサッシが全面ガラスなので開放感もあり、マシンが並んでいるとジムスタジオのようにも見えます。

団塊の世代が後期高齢者になり超高齢化社会が来ています。
最近はスポーツクラブに通っていた比較的元気な高齢者が、送迎もあり安全ということから利用されることも多いそうです。
介護職の人手不足は問題ですが、デイサービスのあり方も様々な形に対応して今後も増えていくと思われます。

ご依頼内容/デイサービスの設計・施工

物件内容/RC造4階建て1階部 68㎡ 20坪

竣工/2024年1月