町田市57号相模原大蔵町線沿いの接骨院の内装工事を設計施工しました。長く施術されており、患者さんも既にいる先生が開業されています。お一人にしてはとても広い店舗で現在はベッド3床ですが、無理なく最大6床入るように設計してあり、今後が楽しみな接骨院です。受付カウンターのレンガ調のクロスや、オレンジ色のアクセントクロスなど、内装コーディネートには先生と奥様のご意見が反映されています。施術室はメープルの建具と温かい色合いのクロスで暖かい空間が出来上がりました。床はブラウンのタイルカーペットを市松模様に貼り、汚れも目立たず全体を引き締めてくれています。問診室には、イメージカラーのブルーのロールスクリーンを採用し、雰囲気を変えました。自分で選んだ好きな空間で仕事が出来るのは良いですね。
サインは、接骨院のイメージカラーのブルーと水のイメージでデザインしています。

 

今回の物件は、元の店舗からの原状回復にて壁天井ボード、新規でダウンライトとトイレが出来ていたため、ダウンライトを移設せずに、なおかつ施術される方が眩しくないようにベッドや間仕切りの位置を工夫しました。

お一人で開業される場合、2、3床程度のテナントを探されることが多いですが、今回は最大6床入る広い物件です。床・壁・天井の面積もその分広いため、内装費用は嵩んでしまいます。今回は予算を抑えるため、エアコンの台数を抑え、ランマ部分に開口を設けて、空気が巡回できるように設計しました。換気扇が全くなく、新たに数箇所追加する必要がありましたが、梁と天井ふところとの隙間が狭く、ダクトが通らないので、換気扇を追加する位置には苦労しました。

原状回復の際に天井を2重貼りにしてあり、点検口も少なかったため、新たにエアコンや換気扇を入れるには2重のボードを剥がさないと作業が出来ず、天井に既に付いているダウンライトも一度外さないとクロスが貼れないので、せっかく新しいものを外すという無駄な工事が必要となってしまいました。

これは個人的な意見ですが、原状回復する前に次のテナントの意見を組み込んで頂ければお互い良いなあと思います。解体前に次のテナントで使える部分は残すなど契約で可能な場合もありますが、原状回復したばかりのものをテナント工事で壊さざるを得ない場合も多々あるので、次のテナントの意見を取り入れて、必要のない範囲は原状回復を行わず、その分予算を貰うなどできると無駄がなくなるのにと常々感じています。原状回復業者の仕事が減るというデメリットはありますが・・・。

 

ご依頼内容:設計・施工
物件内容:鉄骨造1階部 87.5㎡/26.5坪
竣工:2023年8月